全天候型ケース WC-01の結露防止対策

全天候型ケース WC-01を使用していると、使用する条件によって、ケース内側が結露してしまうことがあります。ケース内側に結露が発生する場合には、下記の方法で改善することができます。

ただし、WC-01の最大の防塵防滴性能はIP67レベルとなりますので、長期間でのご使用時の湿気の侵入に関しては限界があります。

ケースやカメラ、吸湿シートを乾燥させてから組み付ける

湿気はケース内部に設置するカメラやケース自体にも含まれていることがあります。湿気が残っている状態で組み付けると結露しやすくなってしまいます。

防湿庫や、除湿剤を入れた密閉ケースなどで、ケースやカメラ、吸湿シートを1日以上保管して、カメラやケースなどに含まれる湿気を除去してください。

湿度の少ない場所で組み付ける

事前にカメラやケースなどの湿気を除去した状態で組付けを行います。この際に、湿度の低い場所で組付けを行ってください。
たとえば、雨天時は湿度が高くなるため、雨天時の組付けは避けて、晴天時に組み付けを行ってください。

シーリング剤を使用して気密性を高める

Oリングに使用する防水性のあるシーリング剤をOリングやケーブルを通すグロメット部分に塗布してから組み付けることで気密性を高めることができます。

長期間使用する場合の結露対策

本製品は正確に組み付けた上で、シーリング材を使用した状態での防水性能がIP67程度となります。従いまして、長期間使用した場合には、上記の処理を施したとしても、湿気が侵入し結露してしまう可能性があります。


結露の問題は防犯カメラなどでも頻繁に起きる現象ですが、密閉されていることが結露の原因となっていることも考えられますので、可能な場合、ケーブル部分に嵌め込んでいるグロメットを取り外した状態で通気ができるようにして使用することで状態が改善されることもあります。

グロメットを取り外したテスト

通常の防水ケースとグロメットを取り外した防水ケースを用意しました。
ケースの中に、湿らせた紙片を入れて、直射日光のあたる場所に放置しました。

しばらく放置すると、どちらのケース内にも結露が発生しました。

数日放置した結果、グロメット有りの防水ケースは結露がそのまま残ってしまいましたが、グロメットを取り外した防水ケースの方は、結露が消えました。

条件によっても変わってくるものと思われますが、長期間使用する場合は、ケース内の通気が確保できていれば、結露の問題はかなり解消されるものと思われます。

関連記事

TOP