落下防止ワイヤー

高所などに機材を設置する際には落下時の事故や破損を防止するための安全対策として落下防止ワイヤーの設置が推奨となります。落下防止ワイヤー設置のための工具やワイヤーなども取り扱っております。
ワイヤー切断工具
ワイヤーカッター
使用するワイヤーの切断は、専用工具であるワイヤーカッターを使用することで、ワイヤーの切り口が揃い、ワイヤーを圧着スリーブに通しやすくなります。ワイヤー切断の際にはワイヤーカッターをご使用ください。

フジ矢(FUJIYA)
ハンディワイヤーカッター180mm HWC-5

良い 工具で切断した切り口。毛羽立ちがなく圧着スリーブに通しやすい。

良くない 切り口が毛羽立っている。圧着スリーブに通しづらい。
ワイヤーの種類
柔らかいケブラーワイヤーまたは屋外での使用に適したステンレスワイヤーの2種類から選択いただけます。
ケブラーワイヤー

ワイヤーが柔らかく、室内での利用に適しています。
ハイテク繊維系組紐 >
KEVLAR® >
品番 | 芯糸 | 側糸 | 色 | 線径(mm) | 破断強度(N) | 破断伸度(%) |
S-10BK | ケブラー® | ポリエステル | 黒 | 1.05 | 630 | 3.5 |
S-14BK | ケブラー® | ポリエステル | 黒 | 1.40 | 980 | 4.0 |
S-19BK | ケブラー® | ポリエステル | 黒 | 1.98 | 2,200 | 3.5 |
圧着工具(一例)

アイウィス(IWISS)
IWS-16
裸圧着端子 裸圧着スリーブ 圧着工具 JIS準拠品

圧着スリーブ P1.25
S-10BKに最適

圧着スリーブ P2
S-14BKに最適

圧着スリーブ P5.5
S-19BKに最適
ワイヤーとスリーブセット
ケブラー製ワイヤー(1mまたは2m)と圧着スリーブ、ワイヤーをスリーブに通すための糸のセットです。

S-10BKセット

S-14BKセット

S-19BKセット
ステンレスワイヤー

主に外での使用でお勧めです。
ワイヤーロープの種類
SCタイプ 7×7

1x7をさらに7本組み合わせた構成です。
Eタイプよりも柔軟性に優れています。
品番 | 公称径 (規格値) | 素線径 (mm) | 重量 (g/1000m) | 破断荷重(kg) | ナイロンコート標準仕上り径 N-12 |
SB-100 | 1.00 (1.03) | 0.11 | 3,940 | 89.2 | 1.20 |
SB-120 | 1.20 (1.25) | 0.13 | 5,500 | 118.0 | 1.50 |
SB-150 | 1.50 (1.56) | 0.165 | 9,400 | 188.7 | 1.80 |
圧着工具(例)
ワイヤークランプカッター(小型)

スリーピークス技研(3.Peaks)
WCC-250

TRUSCO クランプカッター
THC250
アルミスリーブ ダルマ型

Φ1.0用

Φ1.2用

Φ1.5用
ワイヤークランプカッター 耐荷重表記メーカー

アームスエージャー HSC-350
適合ワイヤーロープ径(mm):1.5/2.0/2.5/3.0/3.5

アームスオパールスリーブ
(圧縮用アルミスリーブ)
メーカーホームページ >
台付ワイヤー制作手順(圧着方法) >

アームスオパールスリーブ
(圧縮用アルミスリーブ)
メーカーホームページ >
台付ワイヤー制作手順(圧着方法) >
塩害などの防止にはステンレス製

アームスエージャー
(ステンレススリーブ用)SS-HSC2
適合ワイヤーロープ径(mm):1.5/2.0

アームスステンレススリーブ(ステンレス製)
メーカーホームページ >
ステンレス製の台付ワイヤー制作手順(圧着方法)>

アームスステンレススリーブ(ステンレス製)
メーカーホームページ >
ステンレス製の台付ワイヤー制作手順(圧着方法)>
ワイヤーとスリーブセット
ステンレス製ワイヤー(1mまたは2m)と圧着スリーブのセットです。

SB-100セット

SB-120セット

SB-150セット
熱収縮チューブ
熱収縮チューブでスリーブ部分を被覆することで、ワイヤー末端がスリーブより出たところによる怪我を防ぎます。


型番:HSTT25-48-QC

型番:HSTT19-48-QC
シリコンチューブ
落下による衝撃を緩和します。


内径(I.D, | 外径(O.D) |
2mm | 4mm |
3mm | 6mm |


落下防止ワイヤーの製作手順
ケブラー繊維製ワイヤー(屋内設置向き)

1.適当な長さにワイヤーをカットします。
ワイヤーの両サイドに輪をつくるので少し余裕を持った長さでカットします。

2.ケブラー繊維のワイヤーは柔らかいのでスリーブに通しにくいため、ワイヤーを通しやすくするための糸を用意します。

3.カットした糸をスリーブに通します。

4.スリーブに通した糸をワイヤーにくぐらせます。

5.ワイヤーをくぐらせた糸を再びスリーブに通します。

糸をスリーブに通した状態です。

6.糸を引っ張ってワイヤーをスリーブに通します。

適当な大きさの輪ができるまで糸を引っ張ります。ワイヤーが抜けないように注意してください。

7.圧着工具を使用してスリーブを圧着させます。
スリーブの圧着は位置を少しずらして2箇所で圧着します。

スリーブで圧着されワイヤーが固定されました。2箇所圧着されています。
ステンレスワイヤー(屋外設置向き)

1.適当な長さにワイヤーをカットします。
ワイヤーの両サイドに輪をつくるので少し余裕を持った長さでカットします。

2.カットしたワイヤーをスリーブに通します。

3.ワイヤーをスリーブに通したらある程度引き出した後、折り返しスリーブにワイヤーを通します。

ワイヤーをスリーブに折り返して通した状態。

4.圧着工具を使用してスリーブを圧着させます。
スリーブの圧着は位置を少しずらして2箇所で圧着します。

スリーブで圧着されワイヤーが固定されました。2箇所圧着されています。

5.スリーブ部分に熱収縮チューブを被せます。

6.熱収縮チューブをライターで炙るとスリーブ部分がシュリンクされます。
防水ワイヤーパネル(キューブケース用)

1.シリコンチューブをケーブルグランドに通します。
ケーブルグランドのキャップは外しておきます。

2.シリコンチューブを通したケーブルグランドをワイヤーパネルに取り付けます。

3.パネルの反対側からケーブルグランドのキャップを取り付けてケーブルグランドを固定します。

4.同様の手順で別のパネルにもケーブルグランドを取り付けます。シリコンチューブは一本がつながった状態にしてキューブケースの柱を回るように設置します。

5.シリコンチューブにワイヤーを通します。

6.ワイヤーの両端をスリーブに通します。

7.ワイヤーの長さを調整します。

8.圧着工具を使用してスリーブを圧着します。
スリーブの圧着は位置をずらして2ヶ所を圧着します。

9.使用前にケーブルグランドが緩んでいないかを確認します。緩んでいると防水性が保たれません。